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October 01, 2012

魂 道筋 塞がない 敬意を失わない 静かな姿勢 

東アジアの領土をめぐる問題について書かれた、村上春樹さんのエッセーが朝刊に掲載された。
内容を少しまとめると・・


この二十年の間に、東アジア地域において形成されてきた固有の「文化圏」。そこで多くの文化的成果(知的財産)が国境を越えて行き来するようになった。文化の交換は「たとえ話す言葉が違っても、基本的には感情や感動を共有しあえる人間同士なのだ」という認識をもたらすことをひとつの重要な目的にしている。それはいわば、国境を越えて魂が行き来する道筋を作ること。そのために多くの人々が長い歳月をかけ、血の滲むような努力を重ねてきた。

今回の尖閣諸島問題や、あるいは竹島問題が、そのような地道な達成を大きく破壊してしまうことを、一人のアジアの作家としてまた一人の日本人として、彼は恐れると・・
それは、何があっても維持し続けなければならない。

中国の書店で日本人著者の書物が引き揚げられた。 こういった中国側の行動に対して、我々が報復的行動をとれば、それは我々の問題となって、我々自身に跳ね返ってくる。逆に他国の文化に対し、たとえどのような事情があってもしかるべき敬意を失うことはないという静かな姿勢を示すことができれば、それは我々にとって大事な達成となるはずだ・・と。


村上春樹さんの作品は中国、韓国、台湾でも人気。東アジア文化圏の地道な交流を担ってきた当事者の一人だ。 他国の文化に対し、たとえどのような事情があってもしかるべき敬意を失うことはないという静かな姿勢を示す こんな彼の言葉が、日本や他の国々の人達に届き、広がっていきますように。

朝日新聞によれば、『1Q84』などの日本書籍が日本政府の尖閣国有化後、北京市内の書店から姿を消したが、理由は分からないが27日から再び並び始めたそうだ。


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