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October 01, 2010

ハナミズキ

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気がつけば、秋の気配がいっぱいです。

「おもしろいから読んでみて」って課題を提供して頂いたので早速、読みました。まずは「ハナミズキ:吉田紀子」から。ハナミズキの歌はよく聴いていましたが歌詞が中々難くて・・この物語を読み終わってからあの歌を聴くと、なんだかすごくいい感じです。

主人公・紗枝の父と母の出会いから物語が始まる。父(圭一)はカメラマン。写真を撮るために度々ふらっとどこかに行ってしまいいなくなる。そして何カ月も戻らない。ひたすら待つ母。そんな繰り返しの後、ようやく帰宅した父は・・末期の癌を患っていた。圭一(32歳)が亡くなる少し前の娘・紗枝(5歳)との会話が印象に残った。

父:僕は世界が見たくて旅をしたんだけど、旅をするほど世界ってね、分からなくなるんだ。あんまり広くて、あんまり違うから。でもね。だから、楽しい。毎日新しいものに出会っても、まだまだ世界には出会っていない新しいものがある。それってすごくわくわくすることなんだ。

紗枝:世界って、お父さんの写真に写っている外国のこと?

父:うん、あれは僕が見てきた世界の一部だよ

紗枝:じゃぁ、しょうがないよね。だって、世界ってこんなに楽しそうだもん。お父さんだってお家にいるより世界を見たいよね。

父:それは違うよ。ただ、お父さんが分かってなかっただけだ。お家も世界だってことが。外国もお家もどっちも面白い。なのにね、ずっとお父さんは面白い世界は外にしかないと思いこんでいたんだ。

『家も世界だ』 物語の中で一番キュンとなる言葉です。
家も世界ですよね~
どんなに広い世界にもたちうちできるくらい
家の中は未知なものに溢れています。
ただそれを発見できるかどうか?
探してみようとするかどうか・・です。

紗枝もやがて父と母が出会ったように、恋もし、そしてまた夢を求めて広い世界に飛び出していく。夢を追い求めながら傷つき悩み、そしてその心はいつのまにか故郷に向かっている、父の言葉のように。


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