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August 25, 2008

おわらない夏

夏の真最中にエアコンが壊れ、仕方なく新しいエアコンを大急ぎで取り付けてもらったとたん、秋風が吹き出しました。あの暑さがうそのように消え夏も終わりみたいです。

この季節・・読みたくなるのは、小澤征良さんの『 おわらない夏』

4087478289_2そんな感覚はたとえば、夕方の寒くなった道を飼い主につれられた犬が心の底から喜んでいるようにしっぽを振っているのを見た瞬間にやってきた。または、人ごみの街中をそっと手をつないで歩く老夫婦の後姿とすれ違う瞬間に。あるいは誰もいない夜中の街角にとりつけられた、ひっそりとチカチカひかるクリスマスの飾りつけを見たときに。

毎日の生活の中に見えかくれするやさしい気持ちとか、愛情とか思いやり。そんな瞬間を見てしまって、何ともいえず幸せな気持ちになった。胸のなかがあたたかくなって安心したような気がした・・・・・・・・・・
でも、世の中には辛い気持ちや、逆境に耐えて闘い続ける人もいる。信じられないような悲しい事件がおきる。いろいろな悲しいことの起こりうる世の中で、人が生きてゆけるのは、世の中にああいう美しい瞬間が―砂漠のなかにかくされた水滴のように―ちりばめられているからだ、と思うようになった。

結局そうなんだ、そんなふうに愛情のこもった小さな瞬間をどれだけ人生のなかでもてるか、それが一番大切なんだ、と感じるようになった。いつかくる自分が死んでゆくとき―そのときまでに、どれだけ多くそういう瞬間を私は持てるだろう、一生のうちに私はどのぐらい人にそれを与えられるのだろう、と。

『かけがえのない人に出会えるかどうか
たった一人でいい、そういう人を見つけることができるかどうか
それがだいじだよ、何よりも』
そんなことをついつい言ってしまう私は
大丈夫なんだろうか?と自分でも思う。
私の中ではそういうことが一番にあって
大事な場面では必ずそういう思いが溢れ出してしまう。
こんな大人でいいのか?
もっと現実的な伝えるべきことがあるんじゃないかと・・
でも思いうかぶのはこんなことしかなくて
申し訳ないなぁ~と思うわけです。

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Comments

福井の名刹・禅寺の永平寺に行ってきました。
いまだにこんなおところで修行する若者がいるんだなぁ、としみじみしてしまいました。
私の学生の時の夢は出家でした。
子供が片付いたら寺に入るのもいいなぁなんて思いました。いまだに「こんな大人でいいの?」です。

Posted by: ゆずこ | August 27, 2008 at 10:35 AM

ゆずこさん こんにちわ(^^)

>学生の時の夢は出家でした。

そうなんだぁ。
自分の学生時代を思い出してみましたが
具体的な夢って持っていなかったような気がします。
学生時代からすでに日々の出来事に流されているだけだったかも。

永平寺に行かれたんですね。
私は不思議とそちら方面に縁があって
石川県には3回も行ってます。
機会があればまた行きたいです。
どうして惹かれるんでしょうね?

Posted by: yumi | August 29, 2008 at 09:51 AM

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