« 話していて楽しいということ | Main | 日曜日・・ »

May 16, 2008

メモリー・キーパーの娘

41eejgb8mql_3キム・エドワーズ

宮崎真紀【訳】

医師ディビッドは、初めての我が子を自らの手で取り上げた。無事に男の子が生まれたが、その後もう1人・女の子が・・双子だった。女の子には障害があった。生まれたばかりの娘を彼は妻に知らせないまま、施設へとおくることを決意する。ディビッドにはダウン症の妹がいた。妹は幼い頃に亡くなり、そのために父も母も自分も悲しい思いをした。同じ悲しみを妻にはさせたくないという一心だった。しかし、そこから生まれた『秘密』は、彼を苦しめ、彼の長い長い後悔の人生が始まる。たった一つの秘密が大切な家族の運命を大きく変えていく。

-以下本文より抜粋-

光をつかまえることなんてできないんだ。ただ顔を上げ、降り注ぐ陽射しをじかに感じればいい。

記憶は一歩進むごとに、こぼれ落ちていく。来年、あるいは5年後、はたしてこの瞬間を覚えているだろうか?でも、それはそれでいいような気がする。

双子の兄妹はお互いの存在を知らないまま成長する。音楽家になった彼(ポール)と、コピー店でコピーを取る仕事をする彼女(フィービ)。別々に生きてきた二人の人生が初めて交わる瞬間。二人の会話がなんとも悲しく、そしてほほえましい。優しく話しかける兄。たどたどしく答える妹。私の一番好きな場面。

父親(ディビッド)は、とにかくたくさんの写真を撮り続ける。記憶を留めるために・・幼い息子を撮る。そしてその中に手放してしまった娘を追い求める。

時間を戻すことはできない。あの頃には戻れない。そんな悲しみがここのところ私の中に湧いている。何十年も前の自分の写真。確かに若い自分がそこには存在している。でも写真だけだ。もうここにはあの時の自分はいない。あの時の自分の気持ちを想像することができても、ただ想像するだけでしかない。記憶はこぼれ落ちていくしかないもので、それはだれにも止めることはできない。それはそれでいいんだよね。それでいいんだ。


|

« 話していて楽しいということ | Main | 日曜日・・ »

Comments

おかえり・・・・

Posted by: 風折留亭 | May 17, 2008 at 01:29 AM

風折留亭さん
『おかえり』いい曲ですね~

風折留亭さんはいつもお仕事にがんばってはるイメージなんですが、風折留亭さんにとっての帰れる場所とか癒される瞬間ってどんなのだろうなぁ?って・・風折留亭さんのHome・・(^^)


Posted by: yumi | May 19, 2008 at 08:59 AM

yumiさんどうも!

>風折留亭さんにとっての帰れる場所とか癒される瞬間って・・

うっ!ロボットの僕は癒されるって人間の心がまだよく理解できません・・・・うっ・・・・・・

Posted by: 絶対・風折留亭 | May 19, 2008 at 07:56 PM

絶対・風折留亭さんだったとは・・(^^)
それならかなりのイケメンですね!

Posted by: yumi | May 20, 2008 at 07:39 AM

どうも!

いや僕のは、いろいろマスクは取り替えられるのでお好みに合わせます・・・・・スタッフ!ーー

Posted by: 絶対・老人 | May 20, 2008 at 07:56 PM

好みに合わせて取り替えられる?(^^)
では、日替わりでよろしく(^^♪

Posted by: yumi | May 21, 2008 at 09:14 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64113/41222480

Listed below are links to weblogs that reference メモリー・キーパーの娘:

« 話していて楽しいということ | Main | 日曜日・・ »