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January 07, 2007

手紙

雪が降り積もった日曜日。去年の暮れに買って放置したままになってた本『手紙:東野圭吾』を一気読み。久しぶりに読書です。

416711011301_1犯罪を犯し服役中の兄。その弟であるがために主人公が受ける差別や偏見は、彼から様々なものを(仕事・恋人・音楽)奪っていく。立ち向かっても、逃げようとしても襲いかかる苦境。背を向ける人達。彼はやがてそういうものすべてが、兄が犯した罪に対する刑の一部なのだと思うようになる。犯罪者は自分の家族の社会性をも殺す覚悟を持たねばならないのだと。そして兄に書く絶縁の手紙。

物語の中でそのテーマを象徴するように、ジョンレノンの『イマジン』が何度も登場する。差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ。すべての人々が、等分にすべてを分かちあえる世界を思い描いてごらん。夢見てるって言われるかもしれないけれど、いつか君も僕たちに加わって世界が一つになることを願っているんだ。

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